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「一、二番打者」特集

一、二番打者特集コラム「時代とともに」

 

犠打世界記録を持つ川相を典型的二番像として思い浮かべる人が多いかもしれない


バントをしなかった土井?


 今回は、一、二番をさまざまな切り口で特集してみた。チャンスメークを担い、一番は俊足巧打、二番はバント、右打ちの職人の印象が強いが、投手がほぼ九番に入り、そこで流れが一度、途切れることが多いセと、DHのあるパでは少し状況が違う。レアケースではあるが、パでは九番、一番で一、二番の役割を果たし、今年の楽天・ペゲーロのように、二番に強打者を置く選択肢もある。

 球史の中で、オーソドックスケースの典型が、V9巨人の一番・柴田勲、二番・土井正三のコンビだ。柴田は、赤い手袋がトレードマーク。甘いマスク、奔放な言動で人気があったスイッチヒッターだが、実際には「サインなしで走ったことはない」という。川上哲治監督は、天才肌の柴田をかわいがり、多少“泳がせた”面もあるようだが、こと作戦に関しては、そこまで徹底して管理した。そして、“石橋をたたいても渡らない”とまで言われた川上野球の象徴が「二番・セカンド」の土井だ。

 ただし、のちに言われるように・・・

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