週刊ベースボールONLINE

広島 快進撃を導いた男たち

広島・薮田和樹 無心で腕を振る勝ち頭

 

写真=前島進


 救世主となった。前半戦の広島の躍進は、薮田和樹なしには語れないだろう。開幕当初の評価はお世辞にも高いとは言えなかった。だがビハインドで投げる中継ぎだった薮田は、その速球で立場を切り開いていった。開幕直後にクローザーの中崎翔太が離脱すると、今村猛の抑え転向に伴って7回のセットアッパーに。イニングまたぎや連投など、中継ぎで最もタフさ求められるポジションだが、薮田はまさにフル回転した。「ストライクゾーンで勝負する」と決め、150キロを超える直球、フォークに近いツーシームを恐れず投げ込んだ。

 結果を残す薮田を首脳陣は評価していた。もともと長いイニングを投げるスタミナもある。転機はまたしてもチームのアクシデントだった・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング