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トラの助っ人コラム メッセンジャーの「Messe's Road」

メッセンジャーコラム「三振を奪える投手であることをしっかり証明したかったからなんだ」

 

2012年10月9日のDeNA戦で2回から9回まで投げて2年連続の2ケタ勝利を挙げた。このとき金本さん[左]の引退試合で、僕にウイニングボールを渡そうとしたんだけど「ユーのボールだよ」と断ったんだ/写真=BBM


金本さんの引退試合で登板。紆余曲折あり2ケタ勝利へ


 前半戦最後の登板となった7月11日の倉敷での中日戦はいいピッチングができたよ。9安打はされたけど、ポテンヒットだったり、弱い当たりが抜けたりしたから、僕の投球自体は悪くはなかった。味方もたくさん点を取ってくれたから、ラクな気持ちで投げることができたね。7回を1失点、6奪三振でチームも10対1と快勝することができた。

 ただその前の4試合でチームを勝ちに導く投球ができていなかったから、ヒーローインタビューでも言ったけど本当に「ゴメンナサイ」という思いはあったんだ。このコラムの締め切り時点では、後半戦は始まっていないから。今言えることは、登板した試合すべてでチームを勝利に導く投球をしたいということだね。

 さて話は前回の続きだけど、12年に2年連続2ケタ勝利を挙げることができたけど、シーズン最終戦、9勝で迎えたこの登板は、実は先発じゃなかった。10月9日、甲子園でのDeNA戦だった。僕は2回からリリーバーとしてマウンドに上がったんだ。

 この試合は特別な試合でもあったよね。皆さんは覚えているかな。僕の2ケタ勝利がかかっているから?個人的にはそうだけど、何より今の監督である金本(金本知憲)さんの引退試合だったからなんだ。この試合は先発で投げたいな、と思っていたんだけどね。実は能見(能見篤史)さんも奪三振王のタイトルに手が掛かっていて、巨人の杉内(杉内俊哉)さんと奪三振の差が2つ(杉内は172奪三振で全日程終了)。そして1回にDeNAの一番、荒波(荒波翔)と三番の筒香(筒香嘉智)から2三振を奪ってタイトルを獲得したんだ。

 一軍投手コーチだったヤブさん(藪恵壹=現野球解説者)は、能見さんに・・・

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