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ベテラン強打者インタビュー

ホセ・ロペス(DeNA)インタビュー 重量ベイ打線の屋台骨

 

来日5年目を迎えたスラッガーの打撃は円熟の域に達しつつある。前半戦は、不調の筒香嘉智やケガの宮崎敏郎に代わって孤軍奮闘、打線をけん引することでチームを支えた。バットだけではない。かつてMLBでイチローと一緒にプレーした豊富な経験や長いキャリアを頼りにする若手は多い。普段は陽気な“チャモさん”がCS進出、日本一への熱い思いを語る。
取材・構成=滝川和臣、写真=長岡洋幸(インタビュー)、BBM、通訳=天野祥

来日1年目には巨人で日本シリーズにも出場した。今はDeNAで日本一を目指す


リーグ打点トップ。来日5年目の充実


ロペスがクリーンアップに座っていることで、DeNA打線が相手投手に与えるプレッシャーは各段に高くなる。今季は開幕から安定した数字を残しており、6月は月間打率.330、9本塁打、20打点と3部門で高い数字を残した。筒香、桑原の打撃が不調の時期にチームを支えたのは間違いなくロペスのバットだった。現時点で打点はセ・リーグトップ、6月30日からはラミレス監督の打線の組み替えによって、筒香嘉智に代わって四番を任されている。

──ここまでを振り返っていかがでしょう。

ロペス まず、チームが3位という好位置に付けていることはうれしいことだね。自分自身もケガや故障なく全試合に出場できて(7月27日、家族の急病のため今季初欠場)、同じルーティンを続けて試合に臨めている。いい状態を保っているよ。

──ケガや故障なくプレーできているのは体のケアに気を配っているからですか。

ロペス そうだね。ここ数年はシーズンの途中でケガや故障で戦線離脱することが1度、2度はあった。昨年のオフは、いつもよりフィジカルの強化を意識してトレーニングを積んだんだ。とくに下半身を中心としたウエート・トレーニングには時間を割いたよ。

──その成果もあってか、打点71はセ・リーグトップです(7月27日現在)。

ロペス もちろん打点は大事だけれど、どの数字も同じように大事だよ。けれど数字よりも大切なのはチームが勝つことだ。だから、自分の成績だけを意識しているわけではないんだよ。

──打撃に関して、昨シーズン終盤には30打席ヒットの出ない大スランプを経験しました。しかし、今シーズンは開幕から安定した成績を残しています。どこかが変わったのでしょうか。

ロペス 特に大きな変化はないけれど、良いときも悪いときも・・・

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