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注目打者インタビュー

西武・秋山翔吾インタビュー 戒める男 「本塁打が出ても『違うぞ』と自分に言い聞かせる」

 

本塁打が増えても自分を見失わない。結果が良くても打撃内容が伴わなければ試合後に打ち込む。秋山翔吾は常に自らを戒める男だ。だからこそ、今季も進化した打撃でチームをけん引している。
取材・構成=小林光男、写真=矢野寿明 ※成績・記録は8月6日時点


フルイニング出場は大きなモチベーション


赤い獅子が牙をむいている。7月21日の日本ハム戦[メットライフ]から赤い炎獅子ユニフォームを着用し、そこから13連勝。8月6日現在、首位・ソフトバンクとは5.5ゲーム差、2位・楽天とは4ゲーム差の3位と上位を猛追している。一番を打つ秋山翔吾も連勝の間、52打数22安打、打率.423と力強いバッティングで勝利に貢献。常にグラウンドに立つ男が、チームの核となっている。

──チームは波に乗っていますね。

秋山 通常と違うユニフォームでお客さんにも盛り上がってもらえています。ただ、どんなユニフォームでも勝つことが一番。そういう意味では良かったと思います。

──雰囲気も当然いい。

秋山 勝っていることがすべて。野手も、投手も、能力自体は十分にあるチームと言われていましたからね。

──シーズン終盤に差し掛かるここからが正念場です。

秋山 残りすべて勝てるわけではないですからね。苦しい状況になる可能性もあります。しんどくなってきたときに、いかに踏みとどまるかが大事。夏場は暑いし、例えば長い時間を守ってベンチに戻ると、裏で休みたくなる気持ちも分かる。でも、そういうときこそ、表に出てグラウンドにいる選手に声をかけることをやろう、と。そんなことを、みんなに言ったこともあります。

──特にメットライフドームは暑い。

秋山 僕らはそこを本拠地にしているわけですから、それを理由に負けてしまうのは言い訳にしかならない。練習に取り組む意欲、試合に臨む姿勢、何とかしたいという粘り強さは、どこからでも出せると思います。

──それが一体感にもなる。

秋山 一人がつらそうな感じでいると、人間だからそれに引きずられてしまう可能性はあります。逆に、走ったり、ボールを追ったりすることでも一生懸命にやれば、奮い立つ人間が多くなるでしょう。自然とそういうことができれば、チームもさらに上に行くと思います。

──姿勢といえば秋山選手は決して休まない。7月18日のソフトバンク戦[ヤフオクドーム]でパ・リーグ単独2位となる391試合連続フルイニング出場を果たしました。

秋山 いろいろな人の協力があって・・・

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