走りに走た楽天を、じわりと追い上げてピッタリ並走。そして今、突き放しにかかる作業の真っ最中。王座奪回に向けてギアを上げるソフトバンクで重要な働きを担うのが優勝経験豊富な松田宣浩だ。キャプテン・内川聖一不在でも心配ない。今季の打率が伸びていなくても関係ない。いつ打つか、どこで打つか。勝負どころを嗅ぎ分ける熱男が、本領発揮中。 取材・構成=坂本匠、写真=湯浅芳昭 2017年強さの秘密。チームワークと競争心
やはりパ・リーグを制するのは大本命のソフトバンクなのか。8月18日からの2位・楽天との直接対決3連戦[Koboパーク宮城]を3連勝で飾り、その差を6.5ゲームに広げることに成功。しかも、岸孝之&則本昂大の楽天2枚看板に打ち勝ってのスイープは、のちに“ターニングポイント”と言われるようになるかもしれない。まずは松田宣浩に、ホークスの現状を解説してもらおう。 ──いよいよ最終局面を迎える優勝争いでの、ホークスV奪回のキーマンとして松田選手にお話を聞きます。
松田 キーマン? よっしゃ。
──前半戦から楽天とデッドヒート、
西武も浮上してきているわけですが、1カードで順位が入れ替わるような展開での、選手の心理状態はどのようなものですか。
松田 まだあとペナントレースは1カ月と少し続きますよね? なので、これくらいの時期(※8月の半ば)っていうのは、あんまり順位は気にならないですね。楽天、西武の結果を気にするよりも、自分たちが勝った負けたのほうが重要ですし、ここまではそれに集中してきました。でもやっぱり気持ち的にはね。1位と2位だったら、1位にいたほうが気持ちもいいし、そういう意味では首位を守り続けたいな、という思いはあります。
──残り40試合を切り、1試合の重みがさらに増していきます。プロキャリア12年(目)で、さまざまな形の優勝争いを経験したからこそ考えられる、この最終局面で最も大切なことは何ですか。
松田 個人個人が自分のことを考えるのではなく・・・
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