プロ24人のアンケートでダントツの注目度となったのが、この夏の甲子園を沸かせた広陵高の中村奨成。ここからは中村のプロでの可能性について、野球解説者に分析してもらった。まずは、中村と同じく高校時代は強打の捕手として鳴らし、西武にドラフト1位で入団した大久保博元氏が、攻守にわたり細かく分析していく。 写真=BBM 攻守走に一流
今回、この企画を聞いて中村君のプレーをあらためてチェックしました。彼も私と同じ母子家庭で、キャッチャー。しかもスラッガーということで勝手に親近感を持ちました。
彼はやはり何十年に一度の逸材。攻守走に素晴らしいものを持っています。ただ、プロ野球は、レベルがまったく違います。さまざまなトレーニング法なども進み、基礎体力も違うし、真っすぐのキレや変化球の種類の多さも違う。これから高校時代とはケタ違いにレベルの高い世界に入っていくわけです。そこを踏まえて中村君を見ていきたいと思います。
【肩】肩は特A。積極性もいい
まず肩ですが、これは特Aです。普通のキャッチャーなら間に合わないとあきらめ、一塁へ送球しそうな送りバントの打球を、思い切って二塁に投げていました。これは肩に自信がないとできないことです。
加えて、私が注目した点は、彼はそういう場面で・・・
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