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日の丸背負った侍BIG3の実力

安田尚憲(履正社高) 候補漏れで奮起した“剛”の者

 

取材・文=岡本朋祐、写真=早浪章弘[本誌特派]

 国際大会では試合前、本塁付近で、セレモニーが行われる。監督、コーチが紹介された後、先発ラインアップ順に、選手がアナウンスされる。3番目に呼ばれたのは「HISANORI YASUDA」。しかし、発音がうまくできない。グラウンドへ飛び出そうとした安田尚憲だったが一度ベンチへ戻り、コールされるまでじっと待機。律儀な性格を、感じることができた。

 東の清宮(清宮幸太郎)、西の安田──。昨年11月の明治神宮野球大会決勝で、履正社高は早実と対戦。2人のスラッガーによるアーチの競演もあったが、履正社高が初優勝を遂げた。以来、ライバル関係となり、ともにセンバツ出場。早実の2回戦敗退に対し、履正社高は準優勝。安田は報徳学園高との準決勝で豪快なアーチを放ち、高い潜在能力を見せつけた。

 清宮と安田が2017年の高校日本代表の打線をけん引すると、誰もが思っていた。いや、確信していた。しかし・・・

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