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台頭する若手投手インタビュー

広島・中村祐太インタビュー すべての経験を糧に 「1試合1試合、ダメだったら終わるという気持ちで投げています」

 

鍛え上げられた生え抜き選手が主力を務める広島で、今季も楽しみな若手が頭角を現した。高卒4年目にして確かな成長を示した期待の右腕に現在の心境を聞いた。
取材・構成=吉見淳司、写真=太田裕史、BBM


阪神戦で見せた悔し涙の理由


──今季はここまでプロ初勝利を含む4勝をマーク。特に今季のチームの大一番となった9月初めの2位・阪神との3連戦[マツダ広島]では6日の試合で先発。勝ち負けはつかなかったものの、7回を投げて3安打2失点の好投でした。

中村祐 結果だけを見れば良かったとは思うのですが、自分としては終盤の7回、相手ピッチャー(岩田稔)が良く、ウチの打線が打てない中で、1点が重くなってくる場面で失投を打たれて失点してしまったので、そこがすごく悔しかったですね。

──0対1の二死一塁、打者は鳥谷敬選手で、1ボール2ストライクから投じた高めのストレートを適時二塁打とされました。

中村祐 狙いとしてはインコースの厳しいところ、ボール球でもいい場面だったのですが、自分の経験のなさで勝負に行ってしまったところがありました。ボール球でいいと割り切れれば良かったんですけど、欲が出てしまい決めにいってしまったところ、力んで結果的に甘い球になってしまいました。この試合を経験できたことがまた、自分の成長につながると思います。

──なおも二死二塁でしたが、北條史也選手を打ち取りピンチをしのぎました。チームはその後同点に追いつき、延長11回にサヨナラ勝ち(4対3)。ゲーム展開を考えればこの回を最少失点で抑えたのは大きかったのでは。

中村祐 その前の巨人戦(8月31日、東京ドーム)ではフォアボールから・・・

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