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カープ37年ぶりのリーグ連覇!

カープOB・衣笠祥雄氏が語る 連覇はなぜ実現できたのか! 「リードされてもまったく慌てない。ナインは落ち着いて戦っていた」

 

黒田の穴が懸念されたが、野村の立ち居振る舞いを見て、開幕前にその不安は払しょくされた、と衣笠氏/写真=前島進


黒田の代わりの精神的支柱


 開幕前、黒田博樹の抜けた穴が最も懸念されていましたがキャンプ、オープン戦を見ていくうちに、私は「この穴は埋まった」と安心しました。それは野村祐輔という存在がいたからです。確かに野村は昨年、16勝を挙げて最多勝に輝いていました。ただ、白星という部分ではない。練習中の立ち居振る舞いなどを見て、本当に成長していた。黒田が担っていた精神的支柱という役割を野村が十分に果たしてくれるだろうと感じたからです。

 だから、私は黒田の抜けた穴はないと、そこに関しては安心していました。ただ心配だったのは若い投手がマウンドで本来の力を出せるか、ということ。これもシーズンが始まり、野村が手本を示してくれました。序盤、野村は好投しても白星には恵まれませんでした。しかし、常にマウンドでは変わらない。考えているのは自分の投球をすることだけ。本当に精神的に安定していました。これを若手も参考にしたのでしょう。例えば当初、大瀬良大地も・・・

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