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1965-2017 12球団ドラフト全史

【球団別ドラフト史】巨人・幾度も波乱を呼んだ人気球団のブランド力復活はなるか

 

1965年秋からスタートし、今回が53回目となったドラフト会議。毎年、幾多のドラマが繰り広げられ、多くの笑顔と、そして涙があった。ここでは過去のドラフト会議をドラフト1位選手を中心としながら球団別に振り返ってみよう。
※ドラフトの年は会議の開催年。文中も

長嶋新監督が松井を引き当てる[左端。1992年]


 球界の盟主巨人にとって決して歓迎すべきものではなかった。もともと「誰もが入りたがる球団」であったことが甘えになり、逸材発掘面で弱さがあったが、これが制度後、はっきり出た。ただ、だからこそドラフトの目的である戦力均衡がスムーズに成し遂げられたと言っていいのかもしれない。

 ドラフト1年目の65年にV9のエース・堀内恒夫、67年に好守巧打の外野手・高田繁を獲得し、これでV9最強チームがほぼ完成。だからかどうか分からぬが、川上哲治監督は、あまりドラフトに関心を持たず、フロント任せにしていた節がある。

 自由競争の時代には、好きな選手はすべて取ってきた球団だけに、実現はしなかったが、68年には阪神が指名した田淵幸一(法大)を・・・

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