週刊ベースボールONLINE

1965-2017 12球団ドラフト全史

【球団別ドラフト史】中日・地元出身選手中心の獲得で新人王も多数輩出

 

1965年秋からスタートし、今回が53回目となったドラフト会議。毎年、幾多のドラマが繰り広げられ、多くの笑顔と、そして涙があった。ここでは過去のドラフト会議をドラフト1位選手を中心としながら球団別に振り返ってみよう。
※ドラフトの年は会議の開催年。文中も

いつの間にか入団が決まっていたという川上[1997年]


 野球王国でもある地元愛知県の選手指名が多く、いち早く地域密着を進めていた球団とも言えるかもしれない。

 1つのターニングポイントとなったのが、68年の星野仙一指名だ。巨人から入ってくれと声がかかっていながら指名がなく、プライドを傷つけられ、以後打倒巨人に燃えることになる。以前から中日は、打倒巨人は色濃いチームだったが、2度監督ともなる星野という男の持つ熱で、より鮮明になっていった。

 スカウト網は、かなり優秀で、特に70年代に際立つ。72年から80年の1位には鈴木孝政藤波行雄田尾安志・・・

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