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日本シリーズを沸かせた男たち

ソフトバンク・柳田悠岐インタビュー 強い気持ち。

 

苦しいシーズンだった。リーグ史上最速Vの最大の立役者は、ポストシーズンを前に故障離脱を余儀なくされる。それでも、舞い戻ってきた。最終決戦を前に電撃復帰を果たすと、第1打席からチームにブーストをかけた。誰よりも強かった日本一への思いを今、明かす──。
取材・構成=杉浦多夢、菅原梨恵、写真=小河原友信、BBM


進化へのトライ


2年ぶりの日本一奪回。チームの目標であり、ミッションでもあったゴールに到達してからわずか1週間。柳田悠岐の姿は宮崎にあった。毎年恒例、生目の杜運動公園での秋季キャンプに合流。さすがに初日は軽めのメニューで終えたが、「今はもう、来年また頑張ろうという気持ちです」と、その視線は早くも次なる戦いへと向けられていた。

──2年ぶり8度目の日本一奪回を果たしました。まだ優勝の余韻が残っているのではないですか。

柳田 そうですね。日本一になった次の日くらいまでは余韻が残っていたんですけど。それからゆっくり休ませてもらいました。秋季キャンプも始まりましたし、今はもう「来年、また頑張ろう」という気持ちですね。日本一の余韻から覚めたっていうわけじゃないんです。これからまた日本一のパレードとか、ファンフェスティバルとか、いろいろとあるので。そのときにファンの方たちや周囲の人たちからまた「おめでとう!」と言ってもらえると思うので、日本一になった瞬間の気持ちがよみがえって、また実感するのかなと思います。

──これまでに経験した日本一とは、また違ったものになったのではないでしょうか。

柳田 いや、まあ、そんなに変わりはないんですけどね。最後の瞬間に感じた優勝、日本一ということ自体に大きな変わりはないんです。ただ、今シーズンということで個人的に振り返ると、いろいろ試しながらやったシーズンだったので。そういう意味ではまた違った1年やったかなと思います。

──あらためて、その試してきた部分というものを聞かせてもらえますか。

柳田 なんというか、「打率を気にせずに打球の質を・・・

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