週刊ベースボールONLINE

2017年12の難事件の真相解明に挑む!

沢村賞選考基準を“1つ”掘り下げて検証。巨人・菅野智之&西武・菊池雄星 本当はどっちがスゴイ?

 

プロ野球で最高の“先発完投型投手”に贈られる沢村賞を、今季は巨人菅野智之が初受賞。同賞の選考委員会では、西武菊池雄星との争いだったことが明らかにされているが、右腕に軍配が上がった。ただし、7項目の選考基準を見る限りその差は紙一重(両者とも5項目をクリア)。本当はどちらがスゴイのか、公式の選考基準をそれぞれ少し掘り下げて検証してみた。


基準(1) 勝利数15勝以上 苦手なしの菅野に軍配


 菅野智之も菊池雄星も互いにキャリアハイの17勝、16勝で選考基準は堂々のクリア【表A-1】。貯金もそれぞれ12、10とエースの役割を果たしたと言える。菅野の17勝はセ・リーグでは2位の薮田和樹(広島)に2勝差をつけて堂々の最多勝、菊池もパ・リーグ最多勝だが、同じく16勝を挙げた東浜巨(ソフトバンク)とタイトルを分け合った。

 沢村賞選考委員会では、菅野の両リーグトップの17勝を高く評価しており、同一リーグの他4球団から勝ち越し(中日とは五分)、まんべんなく勝ち星を挙げていることも「今季No.1投手」を決定付けたと想像できる【表A-2】。一方で菊池はプロ入り以来苦手としているソフトバンク戦で4戦全敗20失点の印象があまりにも悪過ぎ・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング