「京田陽太」。この男が新生ドラゴンズの旗印だ。今季は5位に終わり、5年連続のBクラスに低迷する中日。生まれ変わろうとするチームの中で誕生した19年ぶりの新人王は、ひと際明るく輝く希望の星となった。激動のシーズンを終えたルーキーが、新たなる決意を語る。 取材・構成=吉見淳司、写真=桜井ひとし、BBM 失意を救った堂上の言葉
──新人王獲得おめでとうございます。タイトルを意識したのはいつごろからでしたか。
京田 5月、6月くらいですかね。獲れるんじゃないか、と周りから言ってもらえるようになりました。
──京田選手にとって、新人王はどのようなものでしょうか。
京田 NPBアワーズのときに源田(
源田壮亮、
西武)さんも言っていましたが、1年間、頑張ってきたご褒美という感じです。野球人生の中で一度しか獲れない賞なので、受賞できて本当に良かったです。
──10勝を挙げた
DeNAの濱口(
濱口遥大)投手との激戦の末の受賞でした。
京田 そうですね……。いろいろと言われていますけど(苦笑)。ちょっと申し訳ない気持ちもあります。濱口の活躍は気になっていましたね。それは源田さんも同じですが、意識をしていました。受賞できたことはもちろんうれしいですが、正直なところ、自分の成績には満足できていません。今季は終わってしまったので、もう来季に向けて準備をしています。今季は課題ばかりのシーズンでしたね。収穫で言えば、1年間の過ごし方、シーズンを通してどうすればいいのかという部分は勉強になりました。
──特に5月、8月がきつかったということですが。
京田 5月は春季キャンプからの疲れが出た月だったと思っています。8月は夏場の暑さですね。3カ月おきに波が来ているので、来季に向けて改善しないといけない部分です。やっぱりいい選手は調子の波が少ないですから。試合を見ていた方には分からなかった部分もあるかもしれませんが・・・
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