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古巣復帰インタビュー

西武・松井稼頭央インタビュー ライオンズで“初”の日本一を!

 

西武に15年ぶりに背番号7が帰ってきた。かつて獅子の遊撃手として、チームを力強くけん引していた松井稼頭央。2004年、ニューヨーク・メッツへFA移籍し、11年に日本球界復帰の際、選択したのは楽天だった。しかし17年オフ、楽天からコーチ就任要請。現役続行に執念を見せる松井に手を差し伸べたのが古巣だった。18年でプロ25年目、42歳のベテランが西武で誓うこととは──。
取材・構成=小林光男、写真=桜井ひとし、BBM


自身のプライドはユニフォームを着ること


その表情は野球小僧そのものだった。11月17日、埼玉・所沢市内の球団事務所で行われた入団会見。西武のユニフォームを着ると背中を見せ、「これ、似合っているかな?」。そこに記されていた背番号は7。かつて西武時代に背負っていたナンバーだ。楽天でも2012年からその背にあったが、“ライオンズの7”はまた、松井にとって非常に感慨深い──。

 僕はプロに入ってから野球が嫌いになったことがありません。大好きな野球をいつまでもプレーしたい。その一心だけで、ここまで続けてきました。高校時代(PL学園高)はケガが多く、満足にプレーできなくて。そのときを考えると、42歳になった今もユニフォームを着ることができているなんてまったく想像もできませんでした。

 ただ、プロに入ったとき、「20年は頑張りたい」という目標は自分の中に立てていました。当時は果てしない目標でしたけど、それをクリアしたら、あとは1年、1年だ、と。次の年に契約してもらえるように、目の前のことを一生懸命にプレーするだけでした。

 ベテランだからといって、変なプライドもありません。それを持っていると、何もできないです、僕はね。僕は野球選手。まず現役でいること、そしてユニフォームを着ることが、僕にとってのプライドです。それで今回、ライオンズからお話をいただいて本当にありがたく、うれしい限りでした。

 入団会見で久しぶりにライオンズのユニフォームにソデを通しましたが、やっぱり・・・

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