2018年、ドラフト候補生は、進路をかけた特別なシーズンを控える。まずはセンバツ甲子園出場が確実な注目選手の動向に迫る。大阪桐蔭高の逸材は身近なライバルとして意識し、高め合う2人だ。 取材・文=岡本朋祐、写真=石井愛子 大阪府と奈良県の県境付近、生駒山の中腹にある大阪桐蔭高グラウンドは寒風が吹く中でも、活気に満ちあふれていた。練習から緊張感あるチーム内競争が展開。打撃ケージでは不動の一番・中堅の
藤原恭大が、ライバルの横で快打を連発していた。
「5メートルは飛距離が違う、根尾に負けたくない。フルスイングながらもコンパクトな振り。スピード×パワー。春までには誰が見ても『藤原がすごい!』と言われるよう、この冬で抜く! 頭の中にはいつも入っています」
ガツガツ感がある関西気質の藤原とは対照的に、岐阜出身で四番・遊撃、そして、マウンドにも上がる
根尾昂は、闘志を心に秘めるタイプである。
「ライバルは同学年の仲間、チームメート全員。寮でもなんだかんだ、皆で競い合っています。自分は藤原よりもまだ、レベルの低いところにいる。実は打撃練習では結構、僕も(ライバル心を)出しているんですよ。2人の間でしか分からない空間かもしれませんが、負けられない」
西谷浩一監督が課すハードルは高い。
「5打数4安打で喜んでいてはダメ・・・
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