長いプロ野球の歴史で、開幕投手の栄誉に浴した男たち。その一人ひとりに多くのドラマがある。ここでは12球団別に過去の開幕投手を振り返りながら、物語に紡ぎ上げていく。 ※記録は2リーグ制以降 ロッテ史上最多の215勝をマークした村田は開幕投手の個人記録も総なめにする
開幕マウンドへ13度立ち「29」をエース番号に
2リーグ分立とともに毎日オリオンズとしてパ・リーグに参戦した初年度の1950年、西鉄戦(西宮)でチーム初の開幕投手を任されたのはルーキーの
榎原好だった。1失点で完投勝利をマークしたが、新人の開幕戦での初先発初勝利は今でも球団史上唯一の記録だ。
その後は「火の玉投手」
荒巻淳が4度、
小野正一、
坂井勝二、
木樽正明が各3度の開幕投手を務めるも、いずれも2年連続までが最多。そんな中、75年に初の大役を果たし、大エースに君臨していったのが・・・
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