球団初のリーグ3連覇を目指す広島が本拠地で好スタートを切った。3試合いずれも先発投手に白星がつく展開で、中日を3タテに成功。Vに弾みのつく開幕3連戦となった。対する中日は、昨季新人王の京田陽太が3連戦計5安打と快音を響かせたのは好材料だが、苦手とするマツダ広島を克服することはできなかった。 取材・構成=本誌・吉見淳司、写真=前島進 Cの焦点 野村が初の大役で奮闘
初の開幕投手で白星をつかんだ野村
広島・
野村祐輔、中日・
小笠原慎之介と、初めて開幕投手を務める2人が激突。互いに緊張感と戦いながらのマウンドだったが、6回4安打3失点とクオリティースタートにまとめた野村が、年長者の意地で勝利。小笠原は6回8安打5失点で黒星となり、悔しい今季初戦となった。
野村にとってのターニングポイントとなったのは3回だ。初回は三者凡退に抑えて上々の立ち上がりだったが、1対0の2回に突如制球を乱し、この回だけで33球を費やし1点を失って同点とされる。一気に崩れてもおかしくない状況。しかし、修正能力を発揮した。
「変えたのは精神的な部分。吹っ切れたわけではないですが、『同じミスはやれない』と気持ちを切り替えました」
ストライク先行で打たせて取る持ち味を取り戻し、3回からは3イニング連続で三者凡退に。2対1の6回に2点を奪われリードを許したが、直後に味方打線が3点を返して逆転に成功し、今季初登板で初勝利をつかんだ。
白星発進に成功した
緒方孝市監督は・・・
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