現在、セ・リーグのトップを走る広島にとって、3連覇への大きなカギを握る選手の一人は、この野間峻祥になるだろう。昨年までは代走、守備固めでの出場が多かったが、今季は打撃で急成長。このまま規定打席に達すれば打率ベストテン圏内という勢いで打ちまくっている。果たしてその開眼の理由とは──。
取材・構成=藤本泰祐、写真=太田裕史[インタビュー]、BBM ※成績・記録は6月24日現在

毎日出られて充実、でも難しさも感じます

──スタメンで出るのには慣れましたか。

野間　毎日使ってもらっているので、充実しています。1年目に少しスタメンで出た程度なので、出続ける難しさは感じます。打てずにタコで終わる日もあるじゃないですか。次の日も出るには、切り替えが必要になってくるので、その辺がまだまだかなあと。次の日に変にヒットを欲しがっちゃったりとか、そういうのがまだダメだと思います。丸(丸佳浩)さんや広輔(田中広輔)さんはまったく変わらずにできて、すごいなと思います。

──丸選手が欠場する間にスタメンが増え、「戻っても使ってもらえるように」と言っていたのがそのとおりになりました。

野間　やっぱり野球をやっている以上は、スタメンで出たいという気持ちがあるので、チャンスと思ってとにかく必死にやって、結果的にこうなってよかったと思いますけど、ホントにこれからですから。

──打撃で結果が出だしたことに関して、ご自身では今までとどこが違うと。

野間　今までは、試合に代走や守備固めで入って、その中の1打席ですから、ヒットを欲しがる、結果を欲しがるという気持ちが強かったと思います。それで変なボールに手を出して振ってしまうことが多かった。今年は、もう少し自分の中で・・・