爆発力を見せる打線に対し、投手陣は不安定さを露呈した。そこで、補強を敢行。新加入した4投手は“自分の場所”を見つけ、チームに欠かせないピースとなった。 文=中島大輔 写真=BBM 再起をかけ、つかんだ先発ローテーション
10年ぶりのリーグ優勝を渇望していた
西武の中で、プラスアルファのモチベーションを持つ男たちが大きな力になった。新加入組の4人だ。
「気持ち新たに、自分自身がいいトレードだったと思えるように。獲ってくれた人たち、阪神の出してくれた人たちに、いいトレードだったと思ってもらえるように頑張りたい」
シーズン開幕を2週間後に控えた3月中旬、榎田大樹は阪神から西武に移ることが決まった。2011年ドラフト1位でタテジマのユニフォームを着ることになった男は、アマチュア時代から西武も熱心にマークしていた。
社会人出身のドライチ左腕は中継ぎとしてフル回転していたプロ入り2年目、左ヒジを痛めてメスを入れた。以降、5年間思うような投球を見せられていない中、32歳を迎える今季新たな取り組みを始めた。
千賀滉大や
石川柊太(ともに
ソフトバンク)、
吉見一起(
中日)も師事するトレーナーの鴻江寿治氏の下で自主トレを行い、投球フォームを見直したのだ。
「体の開きを抑えてバッターにできるだけ腕を見せないようにして、球速よりキレを意識してベース上で強い球になるように取り組んできました。プロのいいときというイメージではなくて、現状の体の中でベストパフォーマンスを出そうと」
4月12日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)で移籍後初登板初先発すると・・・
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