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激動の平成移籍史 男たちの決断

井端弘和が語る移籍「重要なのは、球団からの想い。本当に必要とされているかどうか」

 

平成25年(2013年)オフ、落合博満GM就任で約8億円とも言われるコストカットが断行された中での自由契約。しかし日本を代表する名手の中日退団は条件が問題ではなかった。

自由契約選手の移籍としては異例の入団会見、そして背番号2に巨人の期待の高さがうかがえた


自由契約、即オファー


 2013年シーズンを限りに、16年プレーしたドラゴンズを離れる決断をするに至った経緯を説明するには、シーズンオフの契約交渉よりもずっと前、8月ころの球団との話し合いからお話しする必要があります。

 実はペナントレースが終了してすぐ、右ヒジと右足首を手術しているのですが、これは当時の球団社長、代表との話の中で勧められたもので、いわば球団命令でした。右ヒジに関してはかなり前から思わしくなく、右足首はこの年の開幕早々に受けたデッドボールが原因。のちに骨折していたことが判明するのですが、注射などで痛みをこらえてのプレーにも限界があり、それが最後まで尾を引いてしまって、この年は思うような結果を残せませんでした。そこで「お前は必要な戦力だし、来年(2014年)のためにもできるだけ早く手術をしたほうがいい」と。

 ただ、この年・・・

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