ここでは平成の野球の歴史を鮮やかに彩った日本人メジャーたちを紹介しよう。 文=笹田幸嗣 写真=BBM、Getty Images 日本人選手初の野手として海を渡った。その2001年(平成13年)にはメッツに移籍した
新庄剛志もいたが、契約、初出場、いずれも
イチローのほうが少しずつ早かった。よって、野手の先駆者の称号はイチローに与えられた。
メジャー1年目からイチローの活躍はセンセーショナルだった。初の日本人野手の括りを飛び越え、その成績は100年を超えるMLBの歴史を塗り替えるほどだった。
692打数242安打、8本塁打、69打点、打率.350。盗塁は56。日本から来た27歳の新人選手がシーズン最多安打を放ち、首位打者に輝き、盗塁王も獲得した。得点圏打率.445は両リーグを通じてナンバーワン。また、表彰部門でもMVP、新人王、シルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞と各賞を独占した。
本塁打を中心としたパワー全盛の時代に攻守走に突出したスピードと技術でメジャーを席巻する姿はまさに日本野球の誇りと言えた。残したインパクトは2018年のア・リーグ新人王に輝いた二刀流・
大谷翔平(エンゼルス)の比ではなかった。
イチローは挑戦前から・・・
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