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日本人メジャースペシャルインタビュー

ダイヤモンドバックス・平野佳寿インタビュー 不変の信念 「日本もメジャーも同じ。バッターに向かっていくだけ」

 

慣れない環境の中に身を置いても、常に口にしたのは同じ言葉だった。「いつもどおり」──。メジャー1年目の今季も日本で培った“考え”を貫き通し、並み居る強打者たちをねじ伏せていく。結果、1年目にして、日本人メジャー最多となる75試合に登板。不変の信念が“信頼”を勝ち取った。
取材・構成=鶴田成秀 写真=GettyImages、高原由佳(インタビュー)


マウンドの上では打者に向かうだけ


──渡米直前の今年1月。日本での自主トレで、メジャー1年目の決意を『貫』の一文字で表していました。

平野 それを大事にしていましたから。不安もあったし、『やってやろう』という気持ちもあった中での新しい挑戦。それでも、自分がやりたいこと、やってきたことを貫く。“何を”ということではなく、トレーニング、準備、体のケアとすべての面で。試合に向けての準備という面で、日本にいたときと、変わりなく過ごせました。だからケガなく1年間プレーできたし、成績以前に、それが一番大きかったと思っています。

──環境は大きく変わりましたが。

平野 確かに苦労した部分もありますよ。一番は、やっぱりボールが滑ることでした。とくに(本拠地)アリゾナは乾燥していたので滑りやすくて。環境面でも、アリゾナに日本人が少ないですし。でも、ストレスになることはなかったです。事前に分かっていたことですから。

──オープン戦は9試合に登板して6失点。制球も安定せず、苦戦しているように映りました。

平野 確かに3月は、ボールにも環境にも慣れることができず、打たれたり、抑えたりと、成績が安定しなくて。でも・・・

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