昨年夏の甲子園で金足農高を秋田県勢103年ぶりの決勝進出に導き、一躍スターダムに躍り出た吉田輝星。北国でのびやかに育まれた才能は、プロでどんな成長曲線を描いていくのか。目指すは日本一のピッチャー。17歳の輝く原石がいま夢の扉を開いた。 取材・構成=松井進作 写真=山口高明、BBM 栗山英樹監督から手渡された1冊の本
運命の赤い糸は秋田から北海道へ。夏の甲子園でまさにシンデレラボーイとして話題をさらった吉田輝星。大会終了後は大学進学かプロ挑戦かで揺れたが、最終的に17歳の右腕を突き動かしたのはプロで自分の力を試してみたいという真っすぐな思いだった。1月9日からスタートする新人合同自主トレを直前に控えたゴールデンルーキーの現在地、飾らない胸の内に迫った。 ──昨年の新入団発表の際に
栗山英樹監督から「ある本」を手渡されたそうですが、どれくらい読み進めていますか。
吉田 かなり前に読み終わりました。難しくて高校生の僕にはまだ理解できない部分もありましたけど、野球に関連づけて読んでみるとすごく深い本だなと。具体的なタイトルは栗山監督の意向もあってここでは言えないんですけど、内容はさまざまな人生を取り上げた短編集みたいなものでした。
──栗山監督が伝えたかったこと、なぜその本を渡したのかという理由は感じ取ることはできましたか。
吉田 すごく伝わりましたし、読めば読むほど考えさせられることや発見がたくさんありました。これからも大切にしていきたいと思っています。
──1月9日からはいよいよ新人合同自主トレが始まります。現在の気持ちとしては、期待と不安ではどちらのほうが大きいですか。
吉田 そうですね・・・
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