各チームの成績に大きな影響を及ぼかもしれない新助っ人たち。連載『野球の謎!?』でもおなじみの神事努氏が、昨季のMLBデータをもとに投手中心の11選手をピックアップ。新外国人たちはどんなプレーを見せてくれるのか、そして、誰が本当に高い期待値を秘めているのかを解き明かす。 写真=BBM、Getty Images ※情報は2月10日時点 (→リリーフ投手編)・(→巨人 C.ビヤヌエバ編) ■広島・ローレンス クレバーな技巧派先発右腕 ピッチトンネルをいかに構成するか
ここでは2018年のMLBでの投球データをひも解きながら、ピックアップした10人の新助っ人投手を分析し、どんな投手なのか、どんな活躍を見せてくれそうなのかを予測していきます。
まず目についたのが広島のローレンス投手です。「ピッチトンネル」を使った動くボールを駆使するスタイルは、同僚の
野村祐輔投手を彷彿させます。しかも野村投手より球速は速いので、期待は膨らみます。
「ピッチトンネル」とは近年MLBで広まっている概念です。バッターが球種・コースを判断することができるギリギリのタイミングで、2つの球種のボール軌道が近ければ、バッターにとっては同じボールのように見え、球種の判断がつきにくくなります。バッターにとっては手元でキュッと曲がったように感じる“動くボール”になるのです。
この球種を判断することができるギリギリのポイントに設定されているのがピッチトンネルで、ピッチトンネルが狭ければ狭いほど、ピッチャーが投じるボールの軌道は同じような軌道になり、バッターはより球種の判断がつきにくくなります。
ローレンス投手は約145キロのフォーシームとほぼ同じ球速の・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン