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ROOKIES SPECIAL TALK

西武・松本航インタビュー(聞き手=豊田清) 飛翔する若獅子「先発として、ゲームをつくったときの達成感が好き」

 

先発ローテーション入りが確定しながら、開幕直前に肺炎のため離脱。西武のドラフト1位右腕・松本航にいきなり試練が訪れたが、5月19日のオリックス戦(京セラドーム)で初先発初勝利を飾ると戦力として存在感を発揮している。大きな期待がかかる若獅子に、かつて先発、抑えとして西武で活躍した豊田清氏が迫った。(取材日/6月12日)
聞き手=豊田清(元西武ほか)、構成=小林光男、写真=山口高明(インタビュー)、BBM


特徴のあるフォームの理由


豊田 バント、うまかったね(6月9日、横浜でのDeNA戦、3回無死一塁で犠打成功)。

松本 ありがとうございます(笑)。でも、僕はチームの投手陣でも一番下手くそなくらい苦手で。初球、ワンバウンドかと思ってバットを引いたらストライクでしたから。

豊田 あれは普通のストライク(笑)。

松本 何とか成功して良かったです。

豊田 2対2の6回一死一、三塁で代打を出されたけど、まだ投げたかった?

松本 そういう気持ちはありましたけど、勝ち越しのチャンスで僕が打席に立っても……。代打のメヒアさんがしっかりと犠飛を打ってくれましたから。

豊田 結局、勝ち投手の権利を得たけど終盤逆転されてしまった。でも、勝負は時の運。松本投手はしっかり仕事をしていると思う。プロの打者と対戦しての感想は?

松本 大学生と明らかに違うのは、失投やストライクを取りにいった投球を簡単にとらえられ、強い打球にされてしまうことですね。

豊田 特にフルスイングしてくる打者は空振りでも怖い。

松本 そうですね。なんか狙われていたんじゃないか、と。打者の頭にあったスイングに感じます。

豊田 球種を読まれていたのか、クセが出ていたのか、と考える。そういうことを感じるのは大事。自分が若いころはそこまで感じられなかったから。投球フォームも特徴的だね。振りかぶって、上げた右足をゆっくりと下ろす。その意図は?

松本 大学4年のとき、自分のフォームが分からなくなって・・・

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