ここからは現在タイトル争い各部門で上位を走る選手たちを何人か取り上げ、さまざまなデータから彼らの好調の秘密と、タイトル奪取に重要なポイントについて探ってみたい。 ※記録は8月4日現在 [セ・リーグ] 打率.326(1位)、22本塁打(6位)、67打点(5位)
現在.326で打率1位の鈴木誠也のすごみは安定感だ。過去ブレークし、スタメンに定着した16年以来、すべて打率3割超。今季は出塁率.442、長打率.572、得点77もいずれもリーグ1位。波の大きかった打線の中で不動の四番に座り、チャンスメーカー、ポイントゲッターの両面で貢献していることがうかがえる数字だ。
前年に比べ25試合少ない時点での比較だが、18年は打率.320、30本塁打と、ほぼ同じペースながら打球方向は違う。センター方向への安打は25本から36本、ライト方向が13本から17本と増え、逆にレフト方向は61本から40本に減っている。よりセンター方向に意識を置き、ケースによっては右打ちをしていることが推測できる。ホームランはセンターから左が19本とほとんどだが(18年は27本)、センターが3本から7本。全体の飛距離が伸び、自然と増えたものだろう。三振数は昨年の116に対し62と少ない。
得点圏打率は.270だが、不思議なのは・・・
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