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2020ドラフト注目選手クローズアップ【大学生編】

佐藤輝明(近大・内野手) トリプルスリーを狙える規格外のスラッガー

 

目の前で素振りをしてもらうと、ものすごい迫力である。堂々とした体格で無類のメジャー・リーグ好き。NPBで活躍した先の目標も明確だ。
取材・文=岡本朋祐 写真=太田裕史


 飛距離にロマンを追い求めている。佐藤輝明は目を輝かせて言う。

「自分と同じ右投げ左打ちではソフトバンク・柳田(柳田悠岐)選手、オリックス・吉田(吉田正尚)選手の打席は見ていて面白い。野球の華? それはもちろん、ホームランです。自分の場合はフルスイングしているイメージはありません。強く振る形。全身に力が入ってはダメ。うまく抜きながら、タイミングが合った瞬間に力を注ぎ込みます」

 関西学生リーグで3年秋までに11本塁打。歴代最多19本塁打(近大・西浦敏弘)も視界にとらえている(1982年以降の新リーグ結成以降では近大・二岡智宏の13本塁打)。2014年4月から母校・近大を率いる田中秀昌監督は、かつて上宮高(大阪)を率いて93年春のセンバツ優勝、東大阪大柏原高では11年夏の甲子園初出場へと導いた名指導者だ。

「元木(元木大介、元巨人)らいろいろな打者を見てきましたが、遠くへ飛ばすことに関して、佐藤はすごいものがある。1年秋の関大3回戦。山本(山本隆広、現日本生命)から放った場外弾を忘れられません。両翼98メートル。金属でさえ見たことがないのに、木製で南港中央のネットを超えた。能力はトップレベル。教えてできる技術ではありません。ただ、ね・・・

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