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キャッチャー大考察

捕手・デーブ大久保(野球解説者)がプロのサインの出し方教えます!「サインの軸は右手の指先と体の一部のみ。それを複雑に見せるだけ」

 

テレビ中継で、捕手が複数回、指を出したり、体を触ってサインを出すシーンを目にするだろう。このサイン、何か決まりでもあるのだろうか。ここでは1990年代に巨人で捕手として活躍した野球解説者のデーブ大久保氏に基本的なサインのいくつかを紹介してもらった。
取材・構成=椎屋博幸、イラストレーション=一寸木幸平


のぞかれることが大前提


 1990年以前から、どこからか捕手のサインはのぞかれているだろうという疑惑がありました。その防御策として、複雑なサインが主流になっていました。基本的にはサインを出せるのは右指の5本しかないので、5つの組み合わせで複雑なサインを構成していました。

 ここでは私が巨人時代にチームで使っていた基本的ないくつかのサインを教えたいと思います。当時の巨人では投手ごとにサインが違いました。その中のいくつかのパターンをなるべく分かりやすく説明しますね。かなり複雑に感じると思います。しかし、慣れてしまえば何ともないですから。

 その前に、現在の話をしますと、基本的に走者なし、走者一塁のときはなどは、1個のサイン(野球用語ではフラッシュ)しか出していないようですが、走者が二塁に行くと・・・

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