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2020変化球特集

変化球誌上レクチャー 巨人・大竹寛『シュート』「手を出させて、詰まらせる」

 

35歳を越えての再ブレークはリリーフ専念に伴うスタイルの“特化”にある。カギを握るのは投球の約半分を占める実戦的なシュートだ。
取材・構成=坂本匠 写真=榎本郁也 協力=読売ジャイアンツ


手元で「キュッ」


 シュートは浦和学院高時代に覚えたもので、2002年の広島入団後も継続的に使っていましたが、シュートに対する考え方が大きく変わったのは昨年、ポジションがリリーフとなってからです。先発のころはいろいろな球種を駆使しつつも、主に真っすぐ&スライダーピッチャー。ただ、周りの人からは「シュート、良いんじゃない?」と。しかも、リリーフでは走者を背負った状態で結果を残すことも求められます。ゴロを打たせたい状況も多く、自然とシュートが多くなるスタイルに変わっていきました。自分でも「シュート、多いな」とは思いますし、昨季はそれに戸惑う部分もありましたが、今は頭と気持ちの整理がついてうまく投げられていると思います。

 握りは一般的なツーシームで、僕はこれでシュートを投げます。人さし指を縫い目の真上に乗せ、中指は縫い目の真ん中から、縫い目半分くらい人さし指側に落とすイメージです。親指はボール中央よりもやや人さし指側にずらして支えます。力の配分は人さし指6:中指4。やや深めに握り込んでいますが、そこまで力を入れていません。リラックスしたほうが操作しやすいはずです。

 最大のポイントは・・・

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