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2020変化球特集

【INTRODUCTION】新球「スプリーム」誕生─ ダルビッシュが広げる魔球の世界

 

この男の「新たな魔球」が再びムーブメントを起こすのか。特集の幕開けは、今シーズン完全復活を遂げたダルビッシュ有をフィーチャー。希代の変化球アーティストが描くボールの軌道の先には、まだ見ぬ魔球の世界が待っている。
文=奥田秀樹 写真=アフロ


 ダルビッシュ有は11種類の変化球を操ると言われる。だが、ただ数が多いのではない。すべての球種が極端に言うと日々変化している。

 8月23日のホワイトソックス戦で奪三振王を獲得した2013年を彷ふつとさせる、大きなスライダーが突如復活した。最近はカッターが軸で投げていなかったボールだ。

「ツイッターのピッチングニンジャって人がいるじゃないですか。あの人にシェーン・ビーバー投手のナックルカーブの投げ方のビデオはないかと聞いたら3日前に送ってくれた。それで練習したけど・・・

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