週刊ベースボールONLINE

2021プロ・アマ球界大展望

2021年スカウト戦線プロ注目の逸材60人掲載! 高校、大学、社会人有力選手をピックアップ

 

ドラフト解禁を迎えるプレーヤーにとって、勝負のシーズンが控えている。20年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、アピールの場が限られた。21年も未知数な部分はあるが、対象選手のやることは変わらない。高校、大学、社会人に分けて、ドラフト候補を紹介していく。

市和歌山高の152キロ右腕・小園は20年秋の段階で、NPBスカウトから「上位候補」にリストアップされる逸材だ。公立校エースの動向から目が離せない[写真=太田裕史]


高校生の「将来性」と大学・社会人の「即戦力」


【高校生】

 20年ドラフトを約2週間後に控えた試合会場で、ある球団幹部に21年の展望を聞くと、高校生投手の名前がスラスラと挙がってきた。20年はドラフト1位に大学生8人(高校生3人、社会人1人)が集中したが、21年は「高校生ドラフト」を予感させるほどの、ラインアップである。

 すでにA評価として位置づけられている筆頭候補は、市和歌山高の152キロ右腕・小園健太だ。20年秋、県内で最大のライバルである智弁和歌山高に県新人戦準決勝、県大会準決勝、近畿大会準々決勝と3連勝。近畿大会では3試合で計22回を投げ、1失点と圧巻の投球を見せた。ある近畿地区の強豪校関係者も「キレのある真っすぐに加えて、カットボール、ツーシームを交ぜてこられたら、なかなか攻略するのは難しい」と脱帽の様子。近畿4強の実績により、自身初となる甲子園(選抜選考委員会は21年1月29日)出場は有力であり、21年春の全国デビューが待ち遠しいところである。

高知高の151キロ右腕・森木は高知中時代に軟式球で最速150キロを計測。高校でも着実に成長しており、夏一本に期待が高まる[写真=山田次郎]


 近畿地区は有力選手が多い。大阪桐蔭高の150キロ左腕・松浦慶斗と154キロ右腕・関戸康介もA評価であり、注目の二枚看板だ。さらに、高知高の151キロ右腕・森木大智は・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング