【秘話07】 読売ジャイアンツ 無言のゲキに応え復活を果たした主砲 5月26日の
オリックス戦(東京ドーム)だった。
村田修一は1回の守備で先制点につながる失策を犯し、直後の攻撃では二死一、二塁で3球三振に倒れた。村田が2回の守備に就くことはなく、そのまま交代。
原辰徳監督は「心・技・体に準備不足」と村田を強く責めた。
村田は
阿部慎之助や
長野久義、
坂本勇人とともに「枢軸」と呼ばれ、指揮官が大きな信頼を寄せる一人だ。それでも、懲罰的な交代を命じた。「昨年はまだお客さんみたいなものだった。今年はファミリーだから」と原監督は説明する。横浜(現
DeNA)から移籍してきて2年目。試合中、そして試合後、村田に慰めや発奮を促す言葉を掛けることはなかった。すっかりチームに溶け込んだ背番号25に、あえて厳しい姿勢で接したわけだ。
この重圧に、村田は危機感を抱いた。復調への糸口を見つけようと、打撃フォームを日々修正。シーズン中にここまで何度もフォームを変えることは、これまでのプロ野球人生ではなかったという。長打力を取り戻そうと、構えた際のトップの位置を高く上げてシーズンに入ったが、徐々に下がっていく。かつてのチームメートだった
内川聖一(現
ソフトバンク)を参考にしながら、より・・・
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