6月27日のロッテ戦は「今日の試合は大事だと思っていた」と言うT−岡田が、2本塁打を含む3安打3打点の活躍で打線をけん引
交流戦を14勝10敗の3位で終え、リーグ順位は2位・
ソフトバンクとわずか0.5ゲーム差の首位。「今まで以上に攻め、動く」(
森脇浩司監督)と、気持ちを新たにリーグ戦再開を迎えた
オリックス。その言葉どおり6月27日からのロッテ3連戦(QVCマリン)は、攻めのプレーで2勝1敗の勝ち越しに成功した。
27日のカード初戦は、エース・
金子千尋が圧巻の投球を見せた。初回を3者凡退に仕留めると、5回まで一人の走者も出さないパーフェクトピッチングを披露。6回、先頭の
金澤岳にチェンジアップを中前に運ばれて初安打を許したが、後続を打ち取り相手の得点を阻んだ。「真っすぐが力強くて、グイグイ押していた」(
高山郁夫投手コーチ)金子が、この日許したヒットは結局この1本のみ。その後は
岸田護、
マエストリの完封リレーで守り抜いた。
エースの好投に打線も応えた。初回に糸井の左中間タイムリーで先制に成功すると、T−岡田、安達の本塁打などで加点し計6点を奪取。投打がかみ合いロッテに快勝した(6対0)。2回に中越えソロ、7回にダメ押しの2ランと、計2本の本塁打を放ったT−岡田は、この日3安打3打点でシーズン4度目の猛打賞。6月の月間打率は.349の高打率をマーク。この男の活躍が打線を活気づけている。
翌28日には、ヘルマンの1本塁打を含む2安打3打点の活躍で
涌井秀章を攻略。2年目左腕の
松葉貴大が
比嘉幹貴、
馬原孝浩、
佐藤達也、
平野佳寿らリリーフ陣に助けられながら、早くも昨季成績を上回る5勝目をマークした(4対3)。しかし、29日は好投する
石川歩に苦戦し8回まで0行進。3連勝を逃したが(1対2)、森脇監督は「チャンスをつくる努力、ピンチを防ぐための努力が足りなかった。自分も含めて、しっかり反省すれば、たくさんのことが手に入ると思う」と前を向いた。
27日に『マツダオールスターゲーム2014』のファン投票の最終結果が発表されたが、オリックスからは先発投手=
西勇輝、中継ぎ投手=佐藤達也、抑え投手=平野佳寿、外野手=
糸井嘉男、DH=ペーニャと、昨季の4人を上回る球団史上最多の5人が選出。さらに、30日には金子千尋の選手間投票での選出も発表された。今、ノリに乗っているオリックスから目が離せない。