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今年のドラフト会議も終了した瞬間から、ゴングが鳴る2015年のドラフト。来年、1位指名の可能性を感じさせる注目選手たちを経歴別に紹介する。このページでは大学生8人を紹介。

大学は投手より野手!?


 ドラフトと言えば各球団とも毎年のように「投手補強」が最優先事項となっているが、15年はその傾向が大きく変わるかもしれない。

 明大・高山は10月20日時点で東京六大学通算96安打。4年間8シーズンで100安打が「一流打者の証明」と言われている中で3年、6シーズン目でその偉業に到達しようとしている。同リーグの記録は、明大の先輩・高田繁氏の127安打。来年は48年ぶりの記録更新へ注目が集まる。日大三高時代は3年夏に全国制覇と、その経験値の高さもプラス材料だ。

高山俊/たかやま・しゅん[明大]●1993年4月18日生/181cm84kg/右投左打/日大三高



 安打製造機が高山なら、アーチストは慶大・谷田である。慶應義塾高時代に通算76本塁打。1年春から出場機会に恵まれ、今春には4本塁打で6季ぶりの優勝へと導いた。今秋も3本塁打を放ち通算8本塁打。慶大の先輩である巨人高橋由伸にあこがれ背番号「24」を背負う大砲は、甘いルックスでも魅了できる。

谷田成吾/やだ・せいご[慶大]●1993年5月25日生/183cm86kg/右投左打/慶應義塾高



 戦国東都では青学大・吉田のパンチ力は、神宮でもお馴染み。敦賀気比高でも1年秋から四番で通算52本塁打。大学では1年春に初本塁打を放つと、2年春には4本と量産し、今秋も3本塁打。大学日本代表には昨年から2年連続で名を連ねている。

吉田正尚/よしだ・まさたか[青学大]●1993年7月15日生/172cm73kg/右投左打/敦賀気比高



例年どおり豊富な投手


 打者が目立っている大学3年生の勢力図ではあるが、毎年、即戦力を輩出する投手も負けてはいない。

 149キロ右腕・多和田(富士大)は1年秋の神宮大会(対国際武道大)でノーヒットノーランを達成し一躍、全国区に名乗りを上げた。中部商高時代にプロ志望届提出も、指名漏れ。沖縄から岩手に渡って力を磨いてきた。全身がバネのような恵まれた体躯で、球持ちの良さが武器。日本ハム武田久に似たフォームで、下から浮き上がってくる球筋は“芸術品”だ。

多和田真三郎/たわた・しんさぶろう[富士大]●1993年4月13日生/181cm74kg/右投右打/中部商高



 仙台大・熊原は最速152キロの直球を前面に今春、67季ぶりの仙台六大学制覇を遂げた。夏には大学日本代表でハーレム大会(オランダ)に出場。今秋は東北学院大戦でノーヒットノーランとその勢いは止まらない。

熊原健人/くまばら・けんと[仙台大]●1993年10月19日生/178cm76kg/右投右打/柴田高



 東京六大学では大型左腕・上原(明大)がプロの熱視線を浴びている。投手層の厚いチーム事情で今秋はブルペン待機も、角度のある140キロ中盤の真っすぐに高速スライダーは、リリーバーとしての適性の高さも見せている。

上原健太/うえはら・けんた[明大]●1994年3月29日生/190cm86kg/左投左打/広陵高



 日大三高で全国制覇へ導いた通算10勝の早大・吉永は今季不調だが、このままでは終わらないはず。

吉永健太朗/よしなが・けんたろう[早大]●1993年10月13日生/182cm80kg/右投右打/日大三高



 東都では左腕・今永(駒大)が実戦派タイプとして注目されている。

今永昇太/いまなが・しょうた[駒大]●1993年9月1日生/178cm78kg/左投左打/北筑高

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