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キャンプクローズアップ

燕・山田哲人に密着 「今年は不安の方が大きい」

 

飛躍の1年となった2014年シーズン。一方で、多くの課題も明確になった。周囲の期待は高まるばかりだが、それに比例するように不安は増していく。その不安を消す方法は、練習だ。指摘を素直に受け入れ、改善策を探し、ひたすら練習に打ち込む。そんな山田の春季キャンプに迫る。
写真=井田新輔



発見ばかりの春季キャンプ


 山田が本気だ。沖縄・浦添キャンプの第1クールでは、連日特守を行うなど精力的に動いている。「ここまでいいキャンプが送れていると思います。守備でも、走塁でも新たな発見ばっかり。全体的にレベルアップしたいし、まだまだやるべきことはたくさんあります」と充実した表情を見せている。

「やるべきことはたくさんある」と春季キャンプでさらなるレベルアップを図る



 真中満新監督を迎えた今回のキャンプでは、昨年から様々な変化がある。中でも大きな役割を果たしているのが、三木肇・作戦担当兼内野守備走塁コーチだ。「山田には今年は自分のことプラス、チームプレーでも引っ張っていって欲しい」と期待を込めており、キャンプでは毎日居残り練習に付き合っている。

 特に取り組んでいるのが、セールスポイントの打撃ではなく、守備と走塁だ。まずは昨年13失策するなど大きな課題である守備。今オフに日本ハムからFAで加入した大引と二遊間を組むことが予想され、コンビネーションを構築しなければいけない。4日目の特守では三木コーチの指導の下、大引と併殺の練習を行ったが、2人からトスが「遅い」と指摘された。これまでトスには自信を持っていたが、「球はいいけど、握り替えが見づらいし、ボールを受ける相手の気持ちを考えないといけないと言われました」と三木コーチから注文を受けた。

課題である守備では新加入の大引から刺激を受け、トス練習にも精を出す


三木コーチ[左]からマンツーマンで指導を受ける。より高い質を求め練習に励む



 さらに大引のプレーを間近で見られるのも大きな収穫。「大引さんのトスは受けやすかったし、やりやすかったです」と球界でもトップレベルの守備を学ぶことができる。「もう少し守備のことを知っていると思っていたけど・・・

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