DeNAの課題の一つに遊撃守備が挙げられる。昨季チームの失策数は12球団ワーストの116。うち24個がショートによるエラー。さらにその半分を山崎憲晴が記録している。今季は名誉を挽回するシーズン。春季キャンプの声出しで「全試合、最後まで試合に出続ける」と高らかに宣言した。筒香のような派手さはない。だが、決して欠かせない存在。背番号0の躍動がチームの命運を左右する。 取材・構成=高橋透、写真=内田孝治、BBM 今年はやり返したい
――まずは昨シーズンを振り返っていただけますか。
山崎 悔しいこと、苦しいことが多かった、自分の中で全然満足できないシーズンでした。
――ただ、115試合に出場し、打数も300を超えました。キャリアハイの数字だったと思います。
山崎 数字だけ見ればそうですけど、チームの貢献度などを考えれば、守備も、バッティングも納得できるものではありませんでした。それだけ試合に出させてもらったということは、ある程度打たなきゃダメですけど、最終的には.250も切りました。総合的に1年間を見て、良いとは言えない成績。それを今年はなんとかやり返したいという気持ちが強いです。
――良くなかった要因はどう考えていますか。
山崎 守備面でも攻撃面でも気持ち的に守りに入ってしまった、丁寧にやり過ぎたと思っています。もっと思い切ってやれば良かったことがたくさんある。昨年の反省です。
――思い切ってできなかったのはなぜでしょう。
山崎 ひと言で言えば考え過ぎた。考えて手が出なかったところがありました。
――ミスを恐れたということですか。
山崎 というよりも・・・
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