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カギを握る男の決意

日本ハム・田中賢介インタビュー「日本式ではない二番に」

 

4度のリーグ優勝を経験した男がアメリカから帰ってきた。ベテラン、経験豊かな選手が一気に抜け、大きく若返ったチームにとっては、喉から手が出るほど欲しかった存在だ。リーダーとしてはもちろん、昨季は3割打者が1人もいなかったチームで、その安定した打撃で多くの得点を生み出すだろう。大きな期待を背負うヒットメーカーの決意を聞いた。
取材・構成=池田晋、写真=BBM、Gettey Images



米国で精神的に強くなった


――3月3日の巨人戦は、久しぶりの札幌ドームでしたが、球場の雰囲気、ファンの声援などどうでしたか。

田中賢 温かい声援をもらえたので、すごくうれしかったです。ヒットも一本でてホッとしました。

――アメリカでプレーするのは、日本ハムとどのような違いがありましたか。

田中賢 チームによると思うんですけど、ほとんどがナイターで練習時間が短かったですね。家にいる時間が長かったです。

――空いた時間はどのように過ごしたのですか。

田中賢 シーズン中はほとんど試合なので休みに出掛けたりすることはなかったです。食事に行く程度ですね。日本とそれほど大きく変わらない生活でした。

――日本に戻ってから体重を5キロ落としたと聞きました。

田中賢 はい。向こうに行ってから5キロ増やしたんで、現在は日本にいたときと変わらないくらいに戻りました。

13年はジャイアンツでメジャーに昇格したが、定着するまでは至らず



――それはアメリカに行ってから増やしたのですか。

田中賢 アメリカで1年間やってみて必要だなと思って少し増やしたんです。でも、あまりうまくいかなかったので、戻しました。

――どこか重点的に鍛えたのですか。

田中賢 全体的に筋力をつけました。

――日本に戻って体重を戻したということは……。

田中賢 あまりしっくりこなかったですね。

――5キロ落としてもう1年アメリカでやってみたかったのではないですか。

田中賢 1年目は元の体重でやりましたからね。増やしたことを後悔しましたが、なかなか難しかったです。

――アメリカでの2年間で最もプラスになったことは何ですか。

田中賢 日本を離れて、外国で生活できたことは、人生の中ですごく有意義な時間でした。

――英語もだいぶ話せるようになりましたか。

田中賢 いや、全然ですよ。もっと頑張りたかったですけど。でも、日本に帰ってきてからでも勉強は続けられます。いつかは話せるようになりたいです。

――ハーミッダ選手、レアード選手など外国人選手と話しているのですか。

田中賢 徐々に話そうかなと思ってます。

――アメリカにいたころと現在では、選手として置かれている状況にはどのような違いがありますか。

田中賢 アメリカにいるときは・・・

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