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不動産業界で生きる元ヤクルト・又野知弥の第二の人生

 

プロ野球選手には遅かれ早かれ、必ず引退するときがくる。2011年にドラフト4位でヤクルトに入団した又野知弥は、14年オフ、戦力外を通告された。野球を続ける道も探したが、その途中で大きな出会いに恵まれ、現在はまったく違う職種で自分の活躍の場所を見つけた。4年という短いプロ野球人生ではあったが、だからこそ、第二の人生で輝くチャンスは十分に残されているのだ。
取材・文=阿部ちはる、写真=BBM

プロ野球と同じ「結果がすべて」の世界


 スーツ姿も徐々に板についてきた。営業マンとして2カ月がたとうとしている。昨オフにヤクルトを戦力外となった又野知弥は今、不動産関係のサラリーマンとして第二の人生を歩み始めている。

「大卒と同じ年齢での入社ですし、タイミングは良かったと思います。まったく知らない業界に足を踏み入れましたが、たくさんの知識を得ていく楽しみもありますし、一からやってやろうという気持ちです」



 又野の業務は自社マンションを建設後、新築ワンルーム一室のオーナーを探し、資産運用の提案をする営業だ。

 固定給はもちろん、新人からでも歩合給が出るため、結果が伴えばそれだけ評価される。まさしく結果がすべてのプロ野球と一緒だ。又野はそこにもやりがいを感じている。何より会社に貢献したいという気持ちがプロに入ったころと同じなのだ。

「僕より先に内定が決まっていた人もたくさんいる中で、社会人経験もない自分を面接してもらい、1人の人間として評価し、期待し採用して頂いた。だからこそ、この会社に貢献したいですし、活躍したいという気持ちがあります。プロでは野手として貢献できず、チームに対しては悔いが残っているので」

 2011年に北照高からドラフト4位で入団。高校までは投手として甲子園にも出場したが、球団は高い身体能力とパンチ力を評価し内野手として指名した。「正直、ピッチャーでやってみたいとは思っていました。ですが球団が野手として期待し指名してくれた以上、野手で貢献したいという思いが強かったです」。

 だが、一度も一軍に上がることができないまま4年が過ぎた・・・

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