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熱き星たちの躍動はまだまだ続く!

 

交流戦に入って一進一退を繰り広げるDeNA。6月4日現在、首位の座を巨人に明け渡した。苦しい戦いは今後も続くかもしれないが、いまのDeNAには夢を見ることができる。17年ぶりの歓喜に向かって、熱き星たちの躍動はまだまだ続く!
写真=中島奈津子

チームにとって「大きな試合」


5月30日のロッテ戦[QVCマリン]で勝利し、井納と喜びを分かち合う中畑監督



 DeNAの強さと一体感を象徴する白星だった。5月27日のオリックス戦(横浜)は初回に2点を先制された。先発の三浦大輔が「正直、どうなるかと思った」と振り返ったほど不安定な立ち上がり。それでも7回まで持ちこたえた。6回を終えて1点を追う展開。待ち望む展開は7回に訪れた。先頭のバルディリス塚原頌平から同点弾。来日8年目、在籍3球団目となる助っ人にとって、史上29人目の全12球団からの本塁打だった。さらに一死一、二塁で一番の石川雄洋が勝ち越し打。8回にはロペスにも一発が生まれ、鮮やかに勝ち切った。

 16度目の逆転勝ちで、球団史上初の両リーグ30勝一番乗り。三浦は1996年以来、自身19年ぶりの開幕3連勝を飾った。しかも、開幕からの3戦3勝はプロ24年目で初めて。DeNAとしても創設4年目で初めて、月間15勝に到達した。

「大輔(三浦)の粘りが逆転の空気につながった。大輔に感謝したい。非常に満足しているし、ウチにとってすごく大きな試合だった」

 大勢の報道陣に囲まれた中畑清監督は試合後、チームに地力がついてきたことを実感。「大きな試合」という言葉は、1人の投手に向けられた。

「最後を彼で締められたのは大きい。また『行けるぞ』という雰囲気を結果でつくってくれた。今日で1つ、クリアできたんじゃないかな」

悪夢を乗り越えたルーキー守護神


 ドラフト1位ルーキー、山崎康晃のことだ。開幕からクローザーを任され、ハイペースでセーブを積み重ねてきた。このオリックス戦では与田剛(中日)を抜き、プロ野球新人最多記録となる月間10セーブを達成。絶対的な存在であることは言うまでもなかった。ところが、交流戦前最後だった24日の阪神戦(横浜)。山崎康本人に、チーム全体に衝撃が走るアクシデントは起こった・・・

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