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“プレミア12” 初制覇への戦い

澤村拓一 国際経験豊富な侍のクローザー候補

 

自らが生きる最良の道を歩むべく、リリーフ転向を決断、首位を走るチームで勝利への砦、最後のマウンドを託されている。学生時代から日の丸を背負い、早くから世界を視野に入れ、己を磨いてきた。パワーには、意志のあるパワーで。力勝負が期待できる、楽しみな右腕である。
写真=大泉謙也、BBM



 後ろで投げる投手には、3つのアウトを取ることプラスアルファが求められる。2015年の開幕前、クローザー転向が決まっていた澤村拓一に、「リリーバーに求められること」を問うた際に返ってきた答えだ。いわく「サードゴロもバットを真っ二つにへし折ってアウトにする。相手に『敵わない』と思わせる。そういう力を見せないといけない」。この言葉から伝わってくるのは、小手先の技術に頼らず真っ向から力でねじ伏せる、王道のクローザー像。澤村の強い決意が滲み出ていた。

 もとは先発投手に、強いこだわりを持っていた。新人年の11年は開幕からローテーションを守り、200イニングに登板。11勝(11敗)を挙げると、12年も10勝(10敗)で、堀内恒夫以来という新人年からの連続2ケタ勝利を果たしている。「貯金ができない」と揶揄されることもあったが、2年で21勝を稼いだ右腕を過小評価してはいけない。

 転機は・・・

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