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プレミア12総力特集
第3戦・ドミニカ共和国戦回顧 チームワークと内野守備の勝利

 

 桃園の夜空に、白球が吸い込まれた。2点のリードで迎えた7回裏の守備で、予期せぬ出来事が起こる。5回から2番手でマウンドに上がり、2イニングを三者凡退に抑えていた小川泰弘が、予定にはなかった3イニング目に突入して迎えた最初の打者。七番・エルナンデスの当たりは、左翼ポール付近に高々と舞い上がるフライとなったが、左翼を守る筒香嘉智は、「暗くて、見えませんでした。予想以上に打球も戻ってきた」と右往左往した挙句、これを捕り損ねてワンバウンドで左翼席へ飛び込むエンタイトルツーベースとされてしまう。

7回、左翼の筒香がエルナンデスの飛球を見失いエンタイトルツーベースを許す。慣れない球場での守備の難しさを感じさせた



 日本とは比較にならないほど暗い球場と、強風の中でのプレーで、出てしまった記録には残らない痛恨のミス。さらに悪いことは続き、一死後、九番のR・ロドリゲスに左翼席へ運ばれ、ついには同点に。前夜のメキシコ戦と同様、終盤で追いつかれる展開となったことで、日本ベンチは重苦しい雰囲気に包まれた。だが、その空気を一変させたのが前夜5打点&サヨナラ打の中田翔だった。

7回、筒香の落球後に九番のR.ロドリゲスが左翼席へ同点2点本塁打。日本ベンチには一時、重いムードが流れた



「すみません」とベンチに戻る筒香に対し、「気にするな」と声を掛けた中田は・・・

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