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2016キャンプ特集
キャンプ取材現場から 第9回「ヤクルトルーキー・山崎晃大朗がノートにこめる思い」

 

青森山田高から日大を経て昨年のドラフト5位でヤクルトに入団した山崎。攻守走の3拍子がそろう好選手して活躍が期待される



 プロ野球選手としての第一歩を踏み出したドラフト5位の山崎晃大朗は、スポンジのように日々多くのことを吸収している。

「いっぱい学ぶことが多くて頭がパンパンです」。

 そう語る山崎にはその学んだことを書き留めているノートがある(写真下)。サインやミーティングの内容も書いてあるので中身は公開できないが、毎日寝る前に1日を振り返り書いている。



「これは野球日記ではないので、自分がどう思ったとかそういうことではないんです。その日の反省といただいたアドバイスですね」と内容を明かしてくれた。新人合同自主トレからつけてきたノートは「(同部屋の)原樹理に見られたら恥ずかしいので置いてきました」と春季キャンプから新しいノートにしたそうだ。

 若松勉臨時コーチから「青木が入ってきたときより上じゃないかな。今後が楽しみな選手」との評価を受けた山崎だが「リップサービスですよ。まだまだです」と恐縮し、地に足を着けて努力を怠らない。全体練習の後には必ず居残りでバットを振る。そして練習が終わればていねいにサインに応じている。その中で「仕事としてやらなければいけない」という自覚が芽生えた。

 先輩方の背中を見ながら一緒に練習し、「1人ひとりの意識が違う。自分がやらないと生きていけない」と感じた。今はこのノートを見返すことよりも毎日の練習や実戦の中で、体で覚えていかないといけない部分も多いと話す。だがこのノートがいつか必ず山崎のプロ野球人生の糧として支えになるだろう。(ヤクルト担当CA)
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