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特別インタビュー
ソフトバンク・和田毅インタビュー「1年間やる自信はあります」

 

2003年にドラフト自由獲得枠で当時のダイエー(現ソフトバンク)に入団してから、先発ローテーション投手としてチームを支えてきた。12年に海を渡り、左ヒジを手術。4年間のアメリカ暮らしで、メジャーでは5勝5敗の成績に終わった。残した成績は不本意なものだろうが、もう一度輝きを示す必要がある。左腕のプライドを取り戻す挑戦が始まった。
取材・構成=菊池仁志、写真=湯浅芳昭



実感する若手の底上げ


2011年シーズン終了後、和田毅はメジャー挑戦の夢をかなえるため、海外FA権を行使した。チームは8年ぶりの日本一を飾り、和田自身も先発ローテーションを守り抜いて、16勝5敗、防御率1.51と充実のシーズンを送っていた。和田が海を渡り、4年が過ぎた。チームは12、13年と低迷したものの、14年から2年連続日本一と再浮上を果たした。中心にいるのは、11年は未熟な面も見られた若手たちだ。

――5年ぶりに日本のキャンプを進めてきて、どのような状態ですか。

和田 体はすごくいい状態です。久しぶりの日本のキャンプなので、疲れもたまるんだろうなって思っていたんですけど、それもあまりありませんでしたね。アメリカと違って休みがあるので、そこで休養を取りつつ、うまく調整しながらできています。ボールとかマウンドとか、練習量も、アメリカ時代と変わったものはありますけど、そこもいまのところ問題ありません。不安なくできています。

――変化にフィットできている。

和田 いまの時点ではそうですね。アメリカに行く前に9年間、経験してきたことですしね。4年の時間は空いていますが、10年目の日本のキャンプっていうイメージですかね。しかも、宮崎のキャンプの施設も変わっていないですし、チームの裏方さんの顔ぶれもほとんど一緒です。選手は半分くらい変わりましたけど。

――戦力面で5年前とは大きく変わっています。

和田 僕がアメリカに行く前年の2011年は、小久保(裕紀)さんがいて、松中(信彦)さんがいて、ピッチャーでは(斉藤)和巳さんと杉内(俊哉)がいました。投打にチームの柱になる人がおられたので、頼りにしていました。何かあれば相談できる人たちでしたね。いま、その方々がチームからいなくなっています。代わりに11年はまだ若かった、経験が少なかったメンバーがいまの主力になっています。11年は松田(宣浩)や長谷川(勇也)は主力級になってきていましたが、中村(晃)や柳田(悠岐)、今宮(健太)は入ったばかりでしたからね。その選手たちが中心としてやっているので、この4年はチームにとって大きな変化、変革があった時期だったんだと実感しています。「4年」って考えると短いんですけど、すごい時間が流れたんですよね。

――当時、若手だった選手たちが実力を高めています。

和田 相当レベルが上がっていますよね。キャンプで実戦形式の守備練習に入ったとき、雰囲気というか貫録を感じました。11年のキャンプのことを覚えていますが、今宮は高校を出て2年目で・・・

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