今週の2月23日から宮崎で世界一奪還に向けた侍ジャパン強化合宿が始まった。そこでここからは、侍ジャパン戦士たちの仕上がり具合を見ていこう。まずは、近未来の日本代表の軸になる投手、阪神・藤浪晋太郎のインタビューからお届けする。今大会は第2先発という役割を任されそうだが、オフから取り組んできた新しい投球フォームが、なじんできているようだ。WBCで完全復活の予感だ。 取材・構成=椎屋博幸、写真=小山真司(インタビュー)、早浪章弘 シンプルに考えた末、力まない投球フォームに
──春季キャンプ第3クールが終わりました。頭の中に今シーズンのことはありますでしょうか。
藤浪 あまりないですね。WBCのことがほとんどを占めています。
──今回、あらためて侍ジャパンに選ばれました。
藤浪 楽しみですが、不安はあります。その中で選んでもらえたことは、すごく光栄です。自分が代表のために何ができるのか、楽しみですし、個人のことよりも、チームの勝ちのほうを大事にしたいと思っています。
──そこまで思うということは、この大会への思いも強い。
藤浪 そうです。小学生、中学生時代の野球をたくさん見ていた時期に、この大会で日本代表が活躍し、2連覇をしましたのであこがれの大会でした。
──第1回のプレミア12(2015年)では代表には入れませんでしたから、「代表に入りたい」という思いは強かった。
藤浪 プレミア12に関しては、実はそこまで思わなかったんです。でも今回はすごく「出たい」という気持ちを持っていました。第3回のWBC(13年)のときもいずれは出たいという気持ちは強かったです。
──そこまで出たいと思うWBCで一番思い出に残るシーンというのはありますか。
藤浪 ん〜、いろいろとあるんですよね。でもやはり09年第2回大会の韓国との決勝戦・・・
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