離島でこぼれた子どもたちの笑顔 写真=上野弘明@2月15日沖縄県・黒島 石垣港からフェリーで25分。抜けるような青空の中、エメラルドブルーの波を切った先に黒島はある。人口わずか200人強に対し、3000頭以上の牛が飼育されている“牛の島”だ。
島唯一の学校で学ぶのは小学生8人、中学生4人の12人。そんな黒島小中学校に石垣島出身の
大嶺祐太が訪れた。子どもたちとキャッチボールを通して触れ合い、いっしょに給食を食べ、そして最後は青空の下をダッシュ!
大嶺祐の離島訪問は昨年の小浜島に続いて2年連続だが、「子どもたちの楽しそうな顔を見るのはうれしい」と、自身にとっても確かな活力となったようだ。
別れ際、実家が牧場を営む子どもに「優勝できるように頑張るから、次に来たときには牛ちょうだい。お父さんに言っておいて」と冗談めかして語りかけると、「いいですよ!」とちゃっかり約束を取りつけた。
奇しくも今年から大嶺祐は背番号「30」を背負う。2005年に現投手コーチの
小林雅英、10年には
伊藤義弘が日本一の胴上げ投手となった“優勝ナンバー”だ。牛のためにも、伝統の背番号のためにも、今年はチームを優勝に導くしかない!?