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背番号ヒューマンストーリー

あの輝きをもう一度―。 日本ハム・斎藤佑樹 7年目の原点回帰

 

かつて日本中の注目を集め、マウンドでまばゆい輝きを放った右腕。慣れ親しんだナンバーで完全復活を期す男は、2017年にどんなピッチングを私たちに見せてくれるのか──。
文=えのきどいちろう(コラムニスト)、写真=高原由佳


 斎藤佑樹が「18」番から「1」に、岡大海が「31」から「18」に。たぶん今回の背番号変更はファンにすんなり受け入れられたと思うのだ。

 先に岡の事情から書こう。今年は陽岱鋼が移籍して、岡にとって勝負の年だ。球団サイドは、キャラ立ちさせて大いに売り出したい。マンガ『エースをねらえ!』の主人公、岡ひろみにあやかって、エースナンバー「18」の野手が発案された。日本球界にあまり例がないし、ファイターズらしいじゃないか。

 ただ斎藤の「18」は定着している。ここで重い番号を着けさせたらエースナンバーはく奪になってしまう。その点、「1」は名案だった。アマ時代、常に斎藤の背中にあった「1」。甲子園や神宮を沸かせた「1」。原点回帰の意味が際立つ。斎藤佑樹のバリューを損なうことなく、心機一転の効果が期待できる。

 これは斎藤佑樹のチーム内での変化を物語ってもいる。プロ2年目の2012年シーズン、栗山新監督(当時)から開幕投手を託され、西武相手に自身初の完投勝利を挙げたときのフレーズを思い出してほしい。

「今は持ってるではなくて、背負ってます」

 斎藤の「18」は・・・

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