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侍ジャパン“世界最強”への道

侍ジャパンの戦いを振り返る/2次ラウンド・イスラエル戦

 

緊迫した投手戦の中、6回裏四番の筒香がバックスクリーンへソロ本塁打。この豪快な一発で球場の雰囲気が一変し、流れは完全に侍ジャパンに/写真=高原由佳


頼れる四番が一振りで決めた


3月15日 日本○8対3●イスラエル

 千賀滉大がイスラエル戦の先発登板を知らされたのは、3月12日のオランダ戦(2次ラウンド第1戦)の試合後のことだ。この日は5回から3番手としてマウンドに上がり、2イニングを投げて3奪三振無失点と好投。延長11回タイブレークの死闘の末に勝利した試合直後のベンチ裏だった。ソフトバンクでは2015年より先発(以前はリリーフ)も、日本代表には第2先発(ミドルリリーフ)を期待されて招集。当然、2月23日の代表合宿スタート以降、先発としての調整はしてこなかったが、中2日で急ごしらえ。「とにかくイニングをゼロに抑えることを必死に心掛けました」と試合が始まると1回、1回とリリーフの気持ちで腕を振ったのが功を奏した。

お化けフォークを見せ球に150キロの真っすぐと高速スライダーがさえ5回1安打4三振で試合を作った千賀。イスラエルに流れを渡さなかった


 許した安打は初回、先頭のフルドに打たれた右前打だけ。以降、自慢の“お化けフォーク”の制球が定まらず、マスクをかぶる小林誠司の2メートル手前でワンバウンドする場面も散見しスタンドをザワつかせたが、実はこれ、千賀の冷静な判断によるものだった。「フォークは正直、良くなかったですが、高めに抜けるよりは・・・

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