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バイプレーヤーズ 特派特別コラム

2014-2017日本代表戦記 結束そして1つに

 

2017年侍ジャパンは、先発投手陣、クローザー・牧田和久らに注目が集まったが、本職とは異なる持ち場でチームを下支えする者たちがいた――。
文=坂本匠[本誌]、写真=小山真司

東京プールでは連夜の派手な試合に隠れてしまうが、平野佳寿[上写真]と秋吉亮の働きは、MVP級であった


 第4回WBCを戦う日本代表には、2016年に所属球団でクローザーを務めた投手が3人いる(増井浩俊は先発)。しかし、2次ラウンドまで大会を通じてクローザーを任されていたのは、平野佳寿でも秋吉亮でも松井裕樹でもなく、牧田和久だった。首脳陣から明確に役割を伝えられていないそうだが、先発も中継ぎも抑えの経験も豊富で、国際試合に無類の強さを発揮する牧田の起用にはうなずける。今回はその裏で、クローザーではない役割を託された2人の本職・クローザーの話。脚光を浴びるクローザーではなく、ワキ役に徹してもなお平野と秋吉は輝いていた。

 2次ラウンド第1戦オランダ戦の4回、マウンドで平野が投球練習を開始したときには驚いた。この日、5回から2イニングを投げた千賀滉大が先に投げるのが妥当だと考えていたし、平野が投げるには回が浅い。投手起用の全権を握る権藤博コーチは、多くを語らないのだが、ただ、試合を経るごとに・・・

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